
北海道を代表する温泉地のひとつ、登別温泉。「地獄谷」という強烈なネーミングで有名ですが、実際に訪れるとその迫力に圧倒されます。白煙がもくもくと立ち上る火山性の地形、エゾヒグマに会えるクマ牧場、豊富な泉質の温泉と、北海道ならではの大自然体験が凝縮された観光地です。
この記事では、登別温泉を初めて訪れる方に向けて、1泊2日のおすすめモデルコースを紹介します。地獄谷や大湯沼などの自然スポットから、足湯・クマ牧場・グルメ情報まで、余すことなくまとめましたので旅行計画にお役立てください。
登別温泉の基本情報と魅力
温泉の泉質と特徴
登別温泉は北海道の中でも泉質の豊かさで抜きん出た存在です。硫黄泉・食塩泉・重炭酸土類泉・明礬泉など、なんと9種類もの泉質が湧き出ており、「泉質のデパート」とも呼ばれています。
肌に触れた瞬間から違いを感じられるほど個性豊かな泉質は、美肌効果・筋肉痛・関節痛・疲労回復など様々な効能があるとされています。旅館の大浴場や露天風呂では複数の泉質を楽しめるプランも多く、一度の宿泊で複数の温泉体験ができるのが登別の強みです。1日あたりの温泉湧出量は約1万トン以上とも言われており、まさに大地の恵みが詰まった場所です。
温泉街の雰囲気
登別温泉街は「鬼」がシンボルキャラクターで、温泉街のあちこちに鬼の像やモニュメントが飾られています。「登別地獄まつり」などのイベントも人気。コンパクトにまとまった温泉街は歩いて回りやすく、土産物店や食事処も充実しています。アイヌ文化の展示スポットもあり、北海道の歴史・文化を感じながら過ごせる温泉地です。外国人観光客にも人気が高く、インターナショナルな雰囲気の温泉街でもあります。
1日目のモデルコース
午前中:地獄谷の迫力を体感
登別温泉に到着したら、まず必ず訪れたいのが「登別地獄谷」です。日和山の大爆裂火口跡が広がる直径450mの迫力ある谷で、あちこちから白煙と熱湯が噴き出しています。入場無料で、昼夜問わず見学できます。
地獄谷には一周約10分ほどの遊歩道が整備されており、展望台からは谷全体を俯瞰できます。さらに20分ほど歩いたところには「大正地獄」があり、湯の色が7色に変化するという神秘的な光景が見られます。入場は無料なので気軽に立ち寄れますよ。地獄谷は朝早い時間帯に行くと観光客が少なく、噴煙を独り占めするような体験ができておすすめです。
地獄谷から少し歩いたところにある大湯沼は、表面温度が約50度の硫黄泉の沼。煮えたぎるような沼面から湯気が立ち上る様子は、まるでリアル地獄のよう。大湯沼から少し下ったところには「大湯沼川天然足湯」があり、自然の川が足湯になっているという全国でも珍しいスポット。無料で楽しめます。
昼食:温泉街のグルメを楽しむ
地獄谷の観光を終えたら、温泉街でランチタイム。登別温泉で人気のグルメは海鮮料理やラーメン、北海道らしいジンギスカンなど。地元の食材を使った定食が楽しめる食事処が温泉街に複数あります。
特に北海道ならではの食材として、登別近郊で獲れる毛ガニや帆立貝を使った料理は絶品。温泉街の食事処でランチ価格で味わえる海鮮丼は2,000〜3,000円台が多く、リーズナブルに北海道グルメを堪能できます。スイーツも充実しており、北海道ソフトクリームや地元の牛乳を使ったプリンなども人気。食べ歩きしながら温泉街を散策するのも楽しいですよ。
午後:登別クマ牧場でヒグマに会う
温泉街からロープウェイで約7分登った先にある「のぼりべつクマ牧場」は、エゾヒグマを間近で見られる人気施設です。ガラス越しにヒグマと目が合う瞬間は迫力満点!ヒグマたちがエサをねだって仁王立ちになる姿は思わず笑ってしまいます。
入場料はロープウェイ往復代込みで大人3,000円(中学生以上)、子ども1,500円(4歳〜小学生)。所要時間はじっくり楽しむなら2〜3時間を見ておくといいでしょう。ヒグマの生態展示や、ガラス越しに至近距離でヒグマと写真を撮れる「人の檻」など、大人も子どもも楽しめるコンテンツが充実しています。
ロープウェイからの眺めも素晴らしく、登別温泉街や太平洋が一望できます。山頂には「ユーカラの里」というアイヌの歴史と文化を紹介するスペースもあり、北海道の文化を学ぶのにぴったり。
夕方〜夜:温泉と地獄谷ナイトウォーク
夕方はお宿にチェックインして、登別の温泉を存分に楽しみましょう。大浴場や露天風呂では複数の泉質を楽しめるところが多く、体の疲れがじんわりとほぐれていきます。登別温泉の宿の多くは、硫黄泉・食塩泉など異なる源泉を複数持っており、一泊で2〜3種類の温泉を楽しめるのが最大の魅力。
夜になると地獄谷では「鬼火の路(おにびのみち)」というライトアップイベントが開催されることがあります(時期限定)。ライトに照らされた地獄谷は昼間と全く異なる幻想的な雰囲気で、夜に訪れる価値大。宿のフロントで開催情報を確認しておきましょう。また夜の温泉街を浴衣で散策するのも楽しく、お土産屋や居酒屋をのぞきながらのんびり歩けます。
2日目のモデルコース
朝の足湯と大湯沼川天然足湯
2日目の朝は「大湯沼川天然足湯」がおすすめです。大湯沼から流れ出た温泉水が川になっており、川沿いに足を入れて足湯が楽しめる全国でも珍しいスポット。大湯沼から約500mほど歩いたところにあります。
朝の清々しい空気の中で足湯を楽しむのは最高のリフレッシュ体験。自然の川が温泉になっているという不思議な感覚を楽しんでください。利用は無料で、気軽に立ち寄れます。木漏れ日の中で足をつけながら聞く川のせせらぎは、温泉街の喧騒とは別世界。早起きして訪れる価値があります。
午前中:日和山・薬師堂・温泉街の散策
午前中は温泉街や周辺を散策しましょう。日和山展望台からは地獄谷と温泉街が一望でき、登別温泉の全体像を把握するのに最適です。天気が良ければ太平洋まで見渡せる大パノラマが広がります。薬師堂にお参りして旅の安全を祈願するのも定番コース。
温泉街には「閻魔堂(えんまどう)」という見どころもあります。地元では毎日決まった時間(9時・11時・13時・15時・17時・21時)に地獄の釜の蓋が開き、閻魔大王の人形が表情を変えながら地獄の審判を行うという仕掛けがあり、観光客に人気。温泉街の土産物屋さんは朝から開いているので、帰りの荷物を考えながらショッピングも楽しめます。登別温泉のお土産は「鬼まんじゅう」「熊の形をしたお菓子」「登別カルルス温泉の入浴剤」などが定番です。
午後:温泉最後の一浴びをして帰路へ
チェックアウト後に日帰り入浴可能な温泉でひと風呂浴びてから帰るのも贅沢でいいですよ。「登別温泉 夢元さぎり湯」などは日帰り入浴で利用でき、料金も大人500円程度と手頃です。宿のチェックアウト時間よりも少し遅くまで温泉を楽しんでから帰りたいという方にも便利な選択肢です。
温泉を楽しんだら、お土産を最終確認してバスや電車で帰路へ。帰りも新千歳空港へのバスが運行しているので、飛行機の時間を考えながらうまく利用しましょう。登別温泉から新千歳空港への所要時間は高速バスで約1時間15分(1,800円前後)です。
登別温泉のお役立ち情報
宿選びのポイント
登別温泉の宿は大型リゾートホテルから落ち着いた旅館まで幅広く揃っています。「第一滝本館」「登別グランドホテル」「石水亭」などが人気の宿として知られています。
泉質にこだわりたい方は、複数の源泉を持つ宿を選ぶのがおすすめ。第一滝本館は7種類の泉質・35の浴槽を誇り、温泉好きにはたまらない施設です。GWや夏休み・年末年始はすぐ満室になるので、早めの予約が鉄則です。
冬の登別温泉の魅力
冬の登別温泉は雪景色と温泉の組み合わせが最高です。雪が積もった地獄谷は独特の静けさがあり、露天風呂から雪景色を眺める体験は格別。「登別温泉雪あかりの路」などのイベントも冬ならではの楽しみです。ただし寒さは本格的(最低気温がマイナス10度以下になることも)なので、防寒対策はしっかりしておきましょう。
子ども連れ旅行におすすめのポイント
登別温泉はクマ牧場や地獄谷など、子どもが喜ぶスポットが充実していて、ファミリー旅行にもぴったりです。閻魔堂の仕掛けや鬼のオブジェも子どもに大人気。宿の温泉も家族風呂があるところが多く、小さなお子さんと一緒でも安心して温泉を楽しめます。
登別温泉の観光情報は 登別温泉観光協会 公式サイト で詳しく確認できます。
地獄谷の詳細情報は 北海道観光公式サイト HOKKAIDO LOVE!(地獄谷) も参考にどうぞ。
登別クマ牧場の情報は 登別クマ牧場 公式サイト でご確認ください。



