
「由布院と別府ってどっちも大分にある温泉地だよね?セットで行けるの?」という疑問、よく聞きます。
結論から言うと、由布院と別府はバスで約1時間の距離なので、1泊2日のセット旅行が十分可能です。温泉と散策中心のしっとり旅(由布院)と、地獄めぐりや観光スポット盛り盛り旅(別府)という対照的な魅力を1度の旅で楽しめます。
この記事では、由布院・別府セット旅のモデルコースを詳しく解説します!
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由布院・別府の基本情報とアクセス
由布院(湯布院)ってどんな温泉地?
由布院(行政的には「湯布院」と表記)は大分県由布市にある温泉地で、豊後富士とも呼ばれる「由布岳」を背景にした静かでおしゃれな雰囲気が魅力。全国的に有名な温泉地の中でも「女性が好む温泉地」として人気が高く、カフェや雑貨店、ギャラリーなどが点在するおしゃれな街並みが特徴です。
温泉の泉質は弱アルカリ性の単純温泉が多く、肌に優しい「美人の湯」として知られています。JR由布院駅から金鱗湖までの湯の坪街道は食べ歩きやショッピングが楽しいメインストリートです。
由布院の温泉は自然豊かな盆地の中にあり、朝晩は霧が立ちこめる幻想的な景色が見られます。秋から冬にかけての早朝は特に霧が濃く、その幻想的な光景を見るために早起きする旅人も多いです。由布院は源泉数・湧出量ともに全国でもトップクラスで、良質な温泉が豊富。大型ホテルよりも小さな旅館や温泉宿が多く、ゆったりとした旅の雰囲気を楽しみたい人に特に向いています。
別府ってどんな温泉地?
別府市は大分県東部にある日本最大の温泉地で、温泉の湧出量・源泉数ともに日本一を誇ります。「別府八湯」と呼ばれる8つの温泉地(別府・浜脇・観海寺・堀田・明礬・鉄輪・柴石・亀川)が市内に点在し、街のあちこちから温泉の湯けむりが立ち上る独特の景観が見られます。
「地獄めぐり」という沸騰する泉源を観光できる体験が有名で、海外からの観光客にも大人気です。
別府の一日あたりの温泉湧出量は日本一で、その量は130,000キロリットルを超えると言われています。まさに「温泉天国」と呼ぶにふさわしい街で、温泉の蒸気を利用した地獄蒸し料理や砂風呂など、温泉を活かした体験が多彩に揃っています。市内を歩くと至るところから温泉の蒸気が立ち上り、独特の硫黄の匂いが漂う。この「温泉都市」としての特別な雰囲気は日本中どこを探してもない独自の景観です。観光客向けの施設が充実しており、地獄めぐりや温泉体験を目当てに国内外から年間数百万人が訪れます。
両エリア間のアクセス
由布院から別府への移動は、「亀の井バス」を使うのが一般的です。由布院駅から別府駅まで約1時間5分、料金は片道820円(時期により変動あり)。1日に複数本運行されているので利用しやすいです。
福岡から由布院へは「特急ゆふいんの森」が人気。博多駅から由布院駅まで約2時間10分で、車窓からの景色も楽しい特急列車です。座席指定なので事前に予約しておきましょう。
じゃらん:由布院・別府観光情報(www.jalan.net・サイト終了)で宿泊情報もチェックできます。
「特急ゆふいんの森」はJR九州の観光列車として有名で、木を基調とした緑のボディが特徴的。車内もオシャレな内装で、車窓からは九州の山々や田園地帯が広がります。途中、日田や由布院近くの山岳地帯を通るルートは景色が特に美しく、乗り物自体も旅の思い出になる列車です。大分・別府方面からは「特急ソニック」で博多へ約2時間でアクセスでき、帰りも便利に使えます。
由布院の観光スポット
金鱗湖と朝霧の幻想的な景色
由布院観光のシンボルといえば「金鱗湖(きんりんこ)」。JR由布院駅から湯の坪街道を歩いて約30分(徒歩または人力車でも行ける)の場所にある小さな湖です。
秋〜冬の早朝は湖面から霧が立ち込め、幻想的な絶景が見られます。地元民の間では朝一番の「金鱗湖の朝霧」を見るために早起きする旅人も多いです。湖畔の足湯でゆっくり過ごすのもいい時間です。
金鱗湖は周囲約400mほどの小さな湖ですが、温泉水と清水が混じり合う珍しい湖で、水温が年間を通じて比較的高いため朝霧が発生しやすい環境にあります。秋から冬の早朝、由布岳を背景に湖面から白い霧がふわりと立ちのぼる様子は、由布院を代表する絶景のひとつ。朝7時前後に訪れると霧の中の神秘的な金鱗湖が見られる可能性が高いです。夕暮れ時の金鱗湖も美しく、由布岳が湖面に映り込む景色も見どころです。
湯の坪街道で食べ歩き&ショッピング
由布院駅から金鱗湖に向かう「湯の坪街道」は、カフェ・雑貨店・お土産屋が立ち並ぶ由布院随一のショッピングストリート。プリンやジェラート、コロッケなど食べ歩きメニューも豊富です。
由布院名物の「ぷりん亭」のプリンは行列になることも。地元の素材を使ったスイーツはどれもクオリティが高いです。
湯の坪街道には個性的なお土産屋が約1kmにわたって続いており、由布院ならではの雑貨・食品・工芸品が揃っています。地元の牧場のミルクを使ったソフトクリームやジェラートは後を絶たない人気で、歩きながら食べている観光客の姿が目立ちます。街道には「湯布院フローラルヴィレッジ」という古いヨーロッパの街並みを再現したテーマスポットもあり、フクロウや動物グッズのショップが並ぶ独特の雰囲気が若い旅行者に人気です。
街道にはアート系のギャラリーも点在しており、陶芸・ガラス工芸・染め物など九州の作家の作品を展示・販売するショップも多いです。旅の記念になるような一点ものの作品を見つけるのも由布院散歩の楽しみ方のひとつです。
由布院温泉を楽しもう
由布院での最大の目的、温泉も忘れずに。宿泊している宿の温泉を楽しむのが基本ですが、日帰り入浴を受け付けている温泉旅館も多いです。料金は500〜1,000円程度のところが多く、気軽に立ち寄れます。
「BY THE STREAM」や「下ん湯」など、由布岳を眺めながら入れる露天風呂が人気です。
「下ん湯(しもんゆ)」は金鱗湖畔にある共同浴場で、湖のすぐそばにある珍しい温泉。木造の建物が趣深く、男女混浴(水着着用可)の湯船からは金鱗湖を直接眺めることができます。料金は非常にリーズナブルで200〜300円程度と地元の共同湯ならではの料金設定。由布院らしい風景の中でゆっくり浸かれる温泉として旅人に長く愛されています。
由布院の宿は「1日あたりの宿泊客数を制限する」という独自のスタンスを昔から守っており、観光地化が進んでも旅館のサービスの質や静けさを保ち続けています。高級旅館になるほどその質は高く、温泉・食事・おもてなしのすべてが充実しています。予約は2〜3ヶ月前から行うと選択肢が広がります。
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別府の観光スポット
別府地獄めぐり
別府観光の最定番、「地獄めぐり」は別府市内に点在する特異な泉源を見学する体験です。7か所の「地獄」(海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄・血の池地獄・竜巻地獄)が観光スポットとして整備されています。
7つ全部を回る共通観覧券は大人2,400円(2025年2月改定)。青色の「海地獄」、灰色の土が沸騰する「鬼石坊主地獄」、真っ赤な「血の池地獄」など、それぞれ見た目が全然違うのが面白いです。
地獄めぐりの各スポットは歩いて移動するには少し遠いので、路線バスか観光バスの利用がおすすめです。7か所はいくつかのエリアに分かれており、「海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄」の5か所は鉄輪(かんなわ)エリア、「血の池地獄・竜巻地獄」の2か所は少し離れた場所にあります。全部回ると3〜4時間程度かかるので、時間に余裕を持って訪れましょう。各地獄の入り口には飲食スペースがあり、地獄蒸しプリン・地獄たまごなどご当地グルメが楽しめます。
地獄めぐりの中でも特に人気が高いのが「海地獄」。コバルトブルーの神秘的な色が印象的で、98度にもなる泉源が青く輝く様子は圧巻。青くなる理由は硫酸鉄が溶け込んでいるためです。隣接する庭園には、熱帯性植物が育つ温室があり、インドコバノスイレンの花が地獄の熱を利用して育てられています。
別府の共同浴場と砂湯
別府には地域の人たちが利用する「共同浴場」が多数あり、観光客も利用できる施設があります。200〜400円程度の料金でほんまもんの温泉に入れるのは別府ならではの楽しみ。
「竹瓦温泉」は明治時代創業の老舗共同浴場で、別府を代表するシンボル的な建物。浴室は200円と格安です。砂風呂(1,500円・15分程度)も体験できます。
別府市観光情報サイト「別府たび」で最新情報を確認できます。
竹瓦温泉は1879年(明治12年)に開業した別府最古の温泉のひとつ。現在の建物は昭和13年に改築されたもので、唐破風(からはふ)の豪壮な屋根が特徴的な温泉旅館のような外観。浴室はシンプルですが泉質は本物の天然温泉で、地元のおじいちゃんおばあちゃんが普通に入りに来ている生活感ある雰囲気が旅情をかき立てます。砂風呂は砂の下から温泉の熱が伝わり、全身が温まる独特の体験。浴衣を貸してくれるので手ぶらで体験できます。
別府の温泉街ぶらり散歩
別府駅周辺から鉄輪(かんなわ)エリアにかけて、温泉の湯けむりが立ち上る温泉街の雰囲気を楽しむ散歩もおすすめ。路地を歩くと至るところから蒸気が上がっていて、温泉都市の雰囲気に浸れます。
「鉄輪温泉」エリアは地獄蒸し体験ができる施設があり、自分で野菜や卵などを蒸して食べる体験型グルメが楽しめます(1,500〜2,000円程度)。
鉄輪エリアは別府駅からバスで約20分の場所にあり、温泉の蒸気が至るところから立ち上る「湯けむり」景観が圧巻。地元民が野菜を温泉の蒸気で調理する「むし湯小屋」が路地に並んでいます。「ひょうたん温泉」は大きな露天風呂や瀧湯が人気で、砂風呂・泥風呂も体験できる総合温泉施設として知られています。鉄輪エリアには古い温泉宿も多く、湯治(長期温泉療養)の文化が今も根付いている地域です。
由布院・別府1泊2日のモデルコース
1日目:由布院でのんびり温泉旅
1日目は由布院でゆっくりと過ごします。移動で疲れた体を温泉で癒しましょう。
- 福岡(博多)から特急「ゆふいんの森」で由布院へ(約2時間10分)
- 午前:湯の坪街道を散策・食べ歩き
- 昼:街道沿いのカフェや食事処でランチ
- 午後:金鱗湖周辺を散歩・「湯布院フローラルヴィレッジ」やギャラリー巡り
- 夕方:由布院の温泉旅館にチェックイン
- 夜:宿の温泉&地元食材の夕食でゆっくり
- 翌朝早起きして金鱗湖の朝霧を鑑賞(秋〜冬は特におすすめ)
2日目:別府へ移動して地獄めぐり
2日目は早めにチェックアウトして別府へ向かいます。
- 朝:宿で朝食→チェックアウト
- 早朝に余裕があれば金鱗湖の朝霧を見に行くのもおすすめ
- 午前:バスで別府へ移動(約1時間5分)
- 午前中盤〜午後:別府地獄めぐり(7か所・3〜4時間)
- 途中:地獄蒸しグルメ(地獄プリン・地獄たまごなど)を楽しむ
- 夕方:竹瓦温泉で〆の温泉(砂風呂体験も)
- 夜:帰路へ(別府駅から特急ソニックで博多へ約2時間)
別府での昼食は鉄輪エリアにある「地獄蒸し工房鉄輪」がおすすめ。食材の持ち込みまたは施設内で購入した食材を、温泉蒸気を使った蒸し釜で自分で蒸して食べるスタイル。野菜・豆腐・鶏肉などを蒸すと素材の甘みが引き出されて絶品です。地獄めぐりの前後に立ち寄るのに最適なロケーションです。
由布院と別府の温泉を両方楽しむなら、タオル類や温泉セットは多めに準備しておくと安心。温泉旅行ならではの持ち物チェックリストもあわせてどうぞ。




由布院・別府旅行の宿選びとポイント
由布院の宿泊スタイル
由布院は温泉旅館が充実しています。露天風呂付き客室がある旅館も多く、ゆっくりしたい人には特におすすめ。1泊2食付きで15,000〜30,000円程度が相場です。
ただし、人気旅館は予約が埋まりやすいので早めの予約が必要。GWや連休は2〜3か月前から予約しておきましょう。
由布院には大型のリゾートホテルはほとんどなく、客室数が少ない小規模な旅館が中心。その分、細やかなサービスや手作り感のある夕食など、個性豊かな宿が多いのが特徴です。「由布院玉の湯」「亀の井別荘」「由布院 山荘 天水」など、全国的に知られた名旅館も複数あり、こうした人気宿は半年前から予約が埋まることも珍しくありません。一度泊まると虜になる人が続出する、そんな宿がたくさんあるのが由布院の魅力です。
別府の宿泊スタイル
別府は観光客向けの宿泊施設が豊富で、高級旅館からビジネスホテル、ゲストハウスまで幅広い選択肢があります。別府市内に泊まると観光も効率的でおすすめです。
別府では1泊2日のセット旅行なら、1泊は由布院の旅館で温泉三昧、もう1泊は別府市内のホテルに泊まるスタイルが非常に効率的です。別府のビジネスホテルや温泉ホテルは由布院と比べて料金が安めのものも多く、2泊全部を由布院高級旅館にするより費用を抑えられます。別府に泊まると翌朝も地獄めぐりや共同浴場を楽しんでから帰路につける点もメリットです。


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