旅行の思い出を写真だけで残すのは少しもったいないかもしれません。波の音、街の喧騒、友人の笑い声、風にそよぐ木の葉といった「空気感」は、動画でなければ伝わらないものです。
「動画撮影は難しそう」「高価なカメラが必要なのでは」と思っている方もいるかもしれませんが、記事執筆時点のスマホであれば、コツさえ押さえればかなり綺麗な旅行動画が撮影できます。専用の機材がなくても、十分にクオリティの高い映像を残すことが可能です。
この記事では、スマホで旅行動画をプロっぽく撮るための10のテクニックをご紹介します。初心者の方でもすぐに実践できる内容ですので、次の旅行からぜひ取り入れてみてください。
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じゃらんnetで宿を探す【撮影前の準備】これだけはやっておこう
ストレージを確保する
動画は写真の何十倍ものストレージを消費します。4K動画の場合、1分で約400MBが目安です。旅行前に最低でも20〜30GBは空きを確保しておきましょう。不要な写真やアプリを整理するか、クラウドにバックアップしてから出発すると安心です。
撮影設定を確認する
おすすめの設定は4K / 30fpsです。4Kなら画質が綺麗で、30fpsなら映画的な質感に仕上がります。60fpsはスポーツなど動きの速いシーン向きです。スローモーション素材を撮りたい場合は、1080p / 120fpsも使い分けましょう。
レンズを拭く
地味ですが非常に重要なポイントです。スマホのレンズは指紋や汚れがつきやすく、汚れたまま撮影すると全体的にぼんやりした映像になります。撮影前にメガネ拭きやマイクロファイバーで拭くだけで、映像のクリアさが大きく変わります。
【テクニック1】横向きで撮る
基本中の基本ですが、旅行動画は横向き(ランドスケープ)で撮影しましょう。
SNSのストーリーズ用であれば縦向きでも構いませんが、旅行の記録として残すなら横向きが圧倒的に見やすくなります。テレビやPCで見返すときにも横向きのほうが画面いっぱいに映りますし、YouTubeにアップする場合も横向きが基本です。
【テクニック2】手ブレを抑える3つの方法
手ブレは素人っぽい動画の最大の原因です。以下の3つの方法で劇的に改善できます。
方法1:脇を締めて両手で持つ
片手撮りは避けましょう。両手でスマホを持ち、脇をしっかり締めるだけでブレがかなり軽減されます。
方法2:スマホ用ジンバルを使う
ジンバル(電動スタビライザー)を使えば、歩きながらでも滑らかな映像が撮れます。DJI OM 7やInsta360 Flowなど、1万円台で購入できるモデルも増えてきました。旅行Vlogに本格的に取り組みたい方には投資の価値があります。
方法3:手ブレ補正をONにする
記事執筆時点のスマホには強力な手ブレ補正(OIS/EIS)が搭載されています。設定から手ブレ補正をONにしておきましょう。ただし、デジタル手ブレ補正は画角が少し狭くなるため、広めに撮ることを意識してください。

【テクニック3】1カット5〜10秒で区切る
初心者がやりがちな失敗が「回しっぱなし」です。30秒も1分もダラダラ撮り続けると、後で見返すのも編集するのも大変になります。
1つのシーンは5〜10秒を目安にしましょう。「ここだ」と感じたら5秒撮って、次のシーンに移る。この短いカットをたくさん集めることで、テンポの良い動画が完成します。
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じゃらんnetで宿を探す【テクニック4】3つの構図を使い分ける
ワイドショット(広角)
風景全体を見せるショットです。旅行先の雰囲気を伝えるのに最適で、ビーチ、山、街並みなど「ここに来た」という臨場感を表現できます。
ミディアムショット(中間)
人物の上半身から全身くらいのフレーミングです。食事をしているところや歩いているところなど、日常的なシーンに向いています。
クローズアップ(寄り)
料理のアップ、花のアップ、手元のアップなど細部を見せるショットです。映像に緩急をつける効果があります。特に食べ物のクローズアップは旅行動画の定番中の定番です。
この3つの構図をバランスよく混ぜるだけで、映像が一気にプロっぽくなります。全部ワイドショットだと単調になりがちですので、意識的にクローズアップを挟んでみてください。
【テクニック5】パン・ティルトはゆっくり動かす
パン(横の動き)やティルト(縦の動き)をする際は、とにかくゆっくり動かすのが鉄則です。自分では「ゆっくりやっている」と思っていても、再生すると速すぎることがほとんどです。
目安は「自分が思っている速度の半分」です。5秒かけて左から右へゆっくりパンするだけで、映画のような映像に近づきます。
【テクニック6】光を味方につける
ゴールデンアワーを狙う
日の出直後と日没前の約1時間は「ゴールデンアワー」と呼ばれ、温かみのある柔らかい光が差し込みます。この時間帯に撮影すると、何を撮っても美しい映像に仕上がります。
逆光を避ける(または活かす)
太陽に向かって撮ると人物が暗くなりがちです。基本は太陽を背にして撮影しましょう。ただし、あえて逆光でシルエットを撮るテクニックもあり、幻想的な映像を作ることができます。
屋内ではウィンドウライトを使う
カフェやレストランでは、窓際の席で窓からの光を利用すると自然な明るさで撮影できます。暗い店内でフラッシュを使うのは雰囲気が台無しになるため避けましょう。
【テクニック7】音声にもこだわる
映像が綺麗でも音声の質が低いと台無しになります。旅行動画では環境音が非常に重要な要素です。
環境音を意識して録る
波の音、鳥のさえずり、市場の喧騒など、その場の音があるだけで「旅行感」が格段に増します。録音中に自分がしゃべらない「環境音だけ」のクリップを何本か撮っておくと、編集時に重宝します。
風切り音対策
海辺や山の上では風切り音がうるさくなりがちです。スマホにウィンドスクリーン(風防)をつけるか、手で風をブロックしながら撮影すると改善します。100均で買えるマイクスポンジを貼るだけでも効果があります。

【テクニック8】タイムラプス・スローモーションを活用する
タイムラプス
雲の動き、夕日の変化、人混みの流れなど、長時間の変化を短い動画にギュッと凝縮できる機能です。スマホのカメラアプリに標準搭載されていることが多いので、三脚やスマホスタンドに固定して10〜30分回してみましょう。
スローモーション
水しぶき、花びらが舞うシーン、乾杯の瞬間など、特別な瞬間をスローで撮るとドラマチックな映像になります。1080p / 120fps以上で撮影し、編集時にスロー再生するときれいに仕上がります。
【テクニック9】「Bロール」をたくさん撮る
プロの映像制作で使われる「Bロール」という概念を知っておくと、動画のクオリティが段違いに上がります。
Bロールとは、メインの映像(Aロール)の合間に挟む補助的な映像のことです。具体的には以下のようなカットが該当します。
- 歩いている足元のアップ
- テーブルに置かれたコーヒーカップ
- 窓から見える景色
- 看板や標識
- 料理が運ばれてくる瞬間
- 地図を広げている手元
こういった何気ないシーンを撮りためておくと、編集時にカット間のつなぎとして使え、映像に奥行きが生まれます。「とりあえず撮っておくか」の精神で、5秒クリップをたくさん撮りましょう。スマホ写真の撮り方のコツについては以下の記事で詳しく解説しています。

【テクニック10】編集でまとめる
撮影した素材はそのままではなく、簡単でも構いませんので編集を加えましょう。
おすすめの無料編集アプリ
- CapCut:テンプレートが豊富で初心者でもおしゃれな動画が作りやすい
- iMovie:iPhone標準搭載でシンプルに使える。基本的な編集はこれで十分
- InShot:SNS向け動画の編集に特化しており、テキストやステッカーが充実
編集の基本3ステップ
- 不要な部分をカット:各クリップの前後の手ブレ部分やダラダラした部分を切る
- BGMをつける:旅行の雰囲気に合った音楽を乗せるだけで一気に完成度が上がる。著作権フリーの音楽サイトから選ぶ
- テキストを入れる:場所の名前や日付を入れておくと、後で見返したときにわかりやすい
編集のコツ
1本の動画は2〜5分に収めるのが理想です。長すぎると見る側も飽きますし、編集の負担も大きくなります。「旅行全体で1本」ではなく「1日で1本」くらいのペースで作ると、無理なく続けられます。
あると便利な撮影アクセサリー
| アイテム | 用途 | 予算目安 |
|---|---|---|
| スマホ用ジンバル | 手ブレ防止 | 10,000〜20,000円 |
| ミニ三脚 | 固定撮影・タイムラプス | 1,500〜5,000円 |
| ワイヤレスマイク | クリアな音声録音 | 3,000〜10,000円 |
| スマホ用広角レンズ | より広い画角で撮影 | 1,000〜5,000円 |
| モバイルバッテリー | バッテリー切れ対策 | 2,000〜5,000円 |
すべてを揃える必要はありませんが、ミニ三脚だけでも持っていくと撮影の幅が大きく広がります。モバイルバッテリーの選び方ガイドは以下の記事にまとめていますので参考にしてください。





まとめ
旅行動画は、コツさえ押さえればスマホ1台でかなりのクオリティのものが撮れます。最初から完璧を目指す必要はありませんので、まずは「横向き」「5〜10秒」「手ブレ注意」の3つだけ意識してみてください。
撮影した動画を後から見返すと、写真では思い出せなかった音や空気感がよみがえってくるものです。次の旅行では、ぜひ動画撮影にもチャレンジしてみてください。
撮影テクニックの参考にはNHKの映像関連コンテンツも役立ちます。著作権フリーの音楽はクリエイティブ・コモンズ・ジャパンで探すことができます。
※この記事の情報は記事執筆時点のものです。アプリの仕様や製品情報は変更になる場合がありますので、購入・利用前に最新情報をご確認ください。
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